調査と研究Survey and research
学術情報やトレンドの収集だけでなく、自ら学術研究に携わり、ハイレベルの品質やサービスを目指します。
また、最新技術のIoTやAIを活用した「Pest-Vision」をいち早く導入し、モニタリングや異物同定の精度向上やスピードアップにも貢献しています。
モニタリング調査とは
異物混入を防止するための基本となる対策は、害虫や害獣の生息数や侵入数をモニタリングすることです。対象となる害虫、害獣に合わせ、各種トラップを使用して検査します。モニタリング結果を数値化し、一年間の捕獲推移や傾向の把握、前年度との比較をします。
また、基準値や目標値、警戒値の設定、統計処理を施し、モニタリングの結果が正常であるのかどうかについて管理することもできます。得られたデータを分析し、対策の是正や改善に利用するほか、問題がないことを証明するためにも役立てられます。
インスペクションとは
害虫や害獣が問題になる原因を探るため、現場の環境や建物の構造について、経験豊かなプロが現場の診断をします。
製造工程中に発生する残渣や汚れ、整理整頓がなされていない環境、ひび割れや隙間が生じた建物、これらはいずれも様々な問題を引き起こす原因となり得ます。
インスペクションの結果は、是正のために利用されるほか、発生や侵入の予防として活用するにも最適な検査手法です。
昆虫相調査とは
モニタリングよりも高密度にトラップを配置し、工場や倉庫に生息する害虫を可能な限り詳細に検査します。モニタリングのポイントは場所や状況によって異なるものの、およそ80~200㎡に一つ設けるのに対し、昆虫相調査では30~80㎡に一つ設けて検査をするため、室内に生息する害虫の分布や現状が明確になります。
さらに、調査結果を統計処理し、モニタリングポイントの有効性や妥当性を評価する指標として利用することもできます。昆虫相調査はモニタリングではカバーしきれない、いわゆる“痒い所に手が届く調査”として高く評価され、長年にわたり多くの企業様で採用していただいている調査手法の一つです。
調査報告
正確なデータを取り、お客様へ報告します。今後の対策を行う上で欠かすことのできないものです。多数の方に向けてモニターを使った報告や、対面式の報告、電話会議など、様々な方法で得られた結果や情報を提供しています。
報告の場は、結果をお伝えすることはもちろんのこと、問題点や課題、するべき対策について協議しながら、お客様とコミュニケーションを取り、対策のモチベーションを維持することが大切と考えています。さらに、お客様との意思疎通を図る場、お互いの情報を正確に共有する場、一緒に喜びや悩みを分かち合う場として、管理プログラムの中でも重要なものとして位置付けています。